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神道のご神体



実は、神社には常に神がいる訳ではなく、祭りの際に降臨してくるのだと考えられています。神が降臨して宿る物を「ご神体」と呼び、ご神体は神社で最も尊ばれているため、公開されることはなく、その神社に奉仕する神職ですら触れることは許されない物も存在しています。このご神体は、神道と神社の歴史的変遷につれて変容してきており、現在でも様々な種類が見られます。

ご神体とは

神道において「神」とは、普段は私たち人間が住む世である「現世(うつしよ)」にはおらず、永久に変わらない神域の「常世(とこよ)」の国にいるものと考えられています。神は「現世」で祭礼が行なわれるたびに「常世」から来訪し、民衆に祝福をもたらしたのち、再び「常世」に帰っていくのです。

つまり、神は神社には常に存在しているのではなく、祭りが開かれる際にだけ降臨するのですが、その際に神霊が依り付く有体物が、いわゆる「ご神体」と呼ばれているのです。また、ご神体はそれだけでは神ではなく、神霊がそこへ宿ることで初めて神となる物であるため、ご神体は神の「依り代(よりしろ)」または「御霊代(みたましろ)」と呼ばれています。

そのため、神社によってご神体は様々であり、そのバリエーションは神社のあり方の歴史的変遷に伴って変化してきました。

様々なご神体

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古代、自然崇拝の時代には山や樹木、岩、滝などの自然物をご神体とみなしていましたが、時代を経て社殿が設けられるようになると本殿内に安置される物もご神体として崇められるようになっていきました。

古代の神道のご神体

古代では、神霊は自然物に降臨し依り付くと考えられていました。

山そのものをご神体とした物を「神体山」と呼び、古くは「神奈備山(かんなびやま)」「御室山(みむろやま)」などとも呼ばれていました。代表的な神社には、奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社があり、三輪山をご神体としています。他にも富士山は古くから霊峰として崇拝されており、浅間大神として神格化されてきました。

他にも樹木や岩、滝などがご神体とされているケースは多く、樹木は「神木(しんぼく)」、岩は「磐座(いわくら)」と称され、現在でも多くの神社で注連縄(しめなわ)などにより囲まれた大木や岩を見ることができます。宗像(むなかた)大社(福岡県)は沖ノ島を、熊野那智大社(和歌山県)は那智の滝を、それぞれご神体として祀ってきました。

本殿内に安置されるご神体

神以外が足を踏み入れることのできない「神域」に榊が立てられ、鳥居や注連縄、玉垣(たまがき)で囲まれるようになると、「社殿」と呼ばれる建物が建造されるようになりました。本殿の内部、つまり室内でご神体を安置するようになり、自然物以外のご神体が多く祀られるようになり、神道の祭祀で用いられる幣帛の「御幣」や、太陽神である天照大御神の象徴とされる「鏡」、神の姿を掘った「神像」などもご神体として本殿内に安置されるようになりました。

皇室神道では王権の象徴として、鏡、剣、勾玉の「三種の神器」がご神体として祀られました。「八咫(やた)の鏡」は伊勢神宮(三重県)の、「草薙神剣(くさなぎのつるぎ)」は熱田神宮(愛知県)のご神体であり、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は皇居に安置されています。