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世界の代表的な教会③



かつてはヨーロッパを中心に栄えたキリスト教ですが、今や全世界に根付いています。同じヨーロッパでもアジアに程近いロシアや、ヨーロッパからの移民が作り上げたアメリカにおいても、古い歴史を持つ立派な大聖堂を見ることができます。

聖ワシリイ大聖堂(ロシア)

ロシアには、東ローマ帝国がキリスト教をもたらしたこともあり、東方正教会の信者が多く見られます。その後は、ロシア独自の「ロシア正教会」に発展し、現在ロシアに存在するほとんどの大聖堂はロシア正教会によるものです。

その中でも、ロシアを代表する大聖堂と言えば「聖ワシリイ大聖堂」。首都モスクワの都心部にある「赤の広場」に位置し、ロシアの最も有名な観光地のひとつに数えられています。1990年(平成2年)には、ユネスコ世界遺産として登録。正式名称は「塀の生神女庇護聖堂(しょうしんじょひごせいどう)」と言い、正教会で祝われる「生神女庇護祭」という聖母マリアの祭に由来しています。

ロシアで最も美しい大聖堂

ツァーリ・イヴァン4世の命により、1551年(天文20年)から1560年(永禄3年)にかけて建立された聖ワシリイ大聖堂。当時モスクワと争っていたテュルク系イスラム王朝「カザン・ハン国」に勝利したことを記念して建てられたと言われています。

建築開始当初木造であった大聖堂は、2年後に改築され石造となりましたが、まだ現在のような姿ではなく、今日見られる色とりどりの彩色は17世紀から19世紀にかけて施されました。

中央の主聖堂の周りを8つの小聖堂が取り囲む造りとなっており、それぞれの聖堂が色、高さ、大きさ、装飾の違うドームを持つため、外観もとても華やかです。大ヒットゲーム「テトリス」の背景としても有名なことから、日本人にとって最も馴染みのある大聖堂と言えます。

セント・ルイス大聖堂(アメリカ)

全国民の約9割がキリスト教徒とされるアメリカ。かつて植民地時代もあったアメリカの歴史は、ヨーロッパを中心とした大陸からの移民者の影響を強く受けています。そのためプロテスタント、カトリック、正教会などそれぞれの信者が存在し、非常に様々な教派に属する教会堂が建てられているのは、アメリカならではの光景です。

ルイジアナ州ニューオーリンズ市内にある「セント・ルイス大聖堂」は、そんなアメリカの歴史を物語る、カトリック教会の大聖堂として大切にされています。

アメリカ最古の現役カトリック司教座聖堂

セント・ルイス大聖堂の歴史は、植民地時代であった1718年(享保3年)まで遡ります。初代の聖堂は木造でしたが、1725年(享保10年)に木とレンガ造りの2代目聖堂の建築が始められ、2年後の1727年(享保12年)に完成。この2代目の聖堂は、1788(天明8年)のニューオーリンズ大火により消失してしまいますが、その後すぐに再建築され、1793年(寛政5年)にはカトリック教会の中心となる「司教座聖堂(カテドラル)」に。以来、現存する司教座聖堂としてはアメリカ合衆国最古を誇ります。

このセント・ルイス大聖堂は、その後も改築や改修が施されて現在の姿に至りますが、1990年代に入ってからはダイナマイトが仕掛けられる、ハリケーンが通過するなどの被害にも遭いました。

しばしばこのような不幸に遭いながらも、セント・ルイス大聖堂はニューオーリンズにおいて宗教的、または社会的に最も重要な存在としてとても大切に扱われています。