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一度は見たい京都・奈良の仏像「第五回」シンプルながら写実的で端正な仏像 泉涌時、大報恩寺、東寺

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京都市内には、個性のある多くの仏像が存在していますが、シンプルながらも写実的で端正な仏像は長い間愛され続けており、現代人の目で見ても魅力的な物が広く知られています。

楊貴妃観音像(泉涌寺)

楊貴妃観音像(泉涌寺)

京都市東山区の泉涌寺(せんにゅうじ)は、平安時代に建てられたと伝えられる真言宗の寺院で、「御寺(みてら)」の尊称でも知られています。その名は鎌倉時代の1224年(貞応3年)に、後堀河天皇によって皇室の祈願寺とされたことに起因しており、以来江戸末期に至るまで皇室と強く結び付いていました。

泉涌寺の本尊は釈迦如来像、阿弥陀如来像、弥勒如来像の三世仏ですが、「楊貴妃(ようきひ)観音像」を忘れてはなりません。泉涌寺を創設したと言われる鎌倉時代の僧侶・月輪大師俊(がちりんだいししゅんじょう)の弟子である湛海(たんかい)が中国の南宋の地で修行に励んでいた時期に出会った聖観音(しょうかんのん)像で、帰国の際に請い受けてきたと伝えられています。

もとは唐の玄宗皇帝が妻・楊貴妃の死後にその冥福を祈って造らせた仏像であり、「世界三大美女」と謳われる楊貴妃の穏やかで美しい微笑みがよく再現されていると名高く、この楊貴妃観音像は「日本一美しい観音像」としても有名です。そのため、全国から多くの女性参拝者が美人祈願のご利益を求めて訪れます。

「聖観音」とは

「聖観音」とは

観音菩薩には、「千手観音」「十一面観音」「如意輪(にょいりん)観音」など多くの種類がありますが、中でも最も基本の形をしているのが「聖観音」です。

千手観音や十一面観音など、人の形から超越した観音菩薩像は「変化(へんげ)観音」と称されますが、これは後世に発展した観音菩薩であり、元来存在していた観音菩薩を「聖観音」とあえて名付け区別した歴史を持っています。

聖観音像の特徴としては、蓮華(れんげ)や宝珠(ほうじゅ)などの持物(じもつ)を手にし、宝石で飾った冠には小さな如来像である化仏(げぶつ)が付けられていることが挙げられます。千手観音のようなダイナミックさはなくとも、シンプルで穏やかな像が多いのも聖観音像の味わいのひとつと言えます。

詳細データ

名 称
泉涌寺(せんにゅうじ)
住 所
〒605-0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
TEL
075-561-1551
交通アクセス
JR奈良線/他1路線「東福寺駅」下車 徒歩14分
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木造六観音菩薩像(大報恩寺)

木造六観音菩薩像(大報恩寺)

京都市上京区の大報恩寺(だいほうおんじ)には、国宝に指定されている本堂の他、重要文化財に指定されている6種類もの仏像があるなど、文化財が豊富に保存されている寺院です。

その中のひとつが「木造六観音菩薩像(もくぞうろくかんのんぼさつぞう)」。文字通り六体の観音菩薩が彫られた物であり、聖観音、千手観音、馬頭(ばとう)観音、十一面観音、准胝(じゅんてい)観音、如意輪観音の観音菩薩像が揃っていますが、これらはすべてほぼ等身大に造られており、この状態が揃っているのは非常に珍しいとされています。

鎌倉時代の名仏師・肥後別当定慶(ひごべっとうじょうけい)の作であることが准胝観音像内の墨書銘に記されており、現実的な面相表現や、やや細身の体型、バリエーションに富んだ髪型といった定慶の作風が色濃く表れているのも特徴です。

「六観音」とは

「六観音」とは

保仏教では、生命は死後に何度も生まれ変わる「輪廻転生(りんねてんしょう)」の考え方が基本となっています。輪廻する世界には、「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」「人道」「天道」の六つがあり、これらを「六道」と称します。

この六つの道には、それぞれに人を救う観音菩薩が存在しており、地獄道には聖観音、餓鬼道には千手観音、畜生道には馬頭観音、修羅道には十一面観音、人道には准胝観音、天道には如意輪観音が人を救う役割を持っています。これは、人々が自らの力だけで解脱することは極めて困難であるために、それぞれの観音菩薩が救済にあたっているという意味が込められており、六観音の他にも「六」にまつわる仏像が多くあることもまた同じ理由に由来しているのです。

詳細データ

名 称
大報恩寺(だいほうおんじ)
住 所
〒602-8319 京都府京都市上京区七本松通今出川上ル溝前町1034
TEL
075-461-5973
交通アクセス
京福電気鉄道北野線「北野白梅町駅」下車 徒歩12分
施設の詳細を見る

帝釈天(東寺)

帝釈天(東寺)

日本一高い五重塔でも名高い東寺は、京都市南区にあり、新幹線京都駅からもその塔の姿を眺めることができるため、京都のシンボル的な寺院のひとつとして知られています。

数多くの国宝や重要文化財が保存される東寺の文化財の中でも圧巻なのが、講堂に納められた、空海の手による「立体曼荼羅(りったいまんだら)」。

仏陀の悟りを追体験するために描かれる「曼荼羅」は一般的には絵画ですが、空海はより分かりやすく見せるために、これを絵画の曼荼羅を同じ配置で仏像によって造り上げました。この東寺講堂の立体曼荼羅は、国内最古の物とされており、それぞれの仏像の表情や所作の迫力は見る者を圧倒する程です。

中でも注目したいのが「帝釈天(たいしゃくてん)」の凛々しさ。象にまたがり右足だけをたたんだ「半跏像(はんかぞう)」である姿もさることながら、端正な面立ちの美しさは特筆であり、俗に「日本一男前の仏像」とも呼ばれています。

帝釈天が住む「天部」とは

帝釈天が住む「天部」とは

帝釈天は、梵天(ぼんてん)、吉祥天(きっしょうてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)などと共に「天部」に分類されています。「天部」とは、六道のうちの「天道」に住んでおり、もとはヒンドゥー教やバラモン教など異教の神々でした。これらの神々は仏教を守護するための神として取り入れられ、如来、菩薩、明王の下の位に位置付けられています。

「帝釈天は、梵天と並び天部の最高位にあり、修行時代の釈迦から従っていた歴史の古い存在です。そのため、多くの如来像や菩薩像の脇に置かれるケースが見られます。

詳細データ

名 称
東寺(とうじ)
住 所
〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
TEL
075-691-3325
交通アクセス
近鉄京都線「東寺駅」下車 徒歩6分
施設の詳細を見る
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