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神社に祀られている神様「第五回・国譲りの神オオクニヌシ」

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「国作り」そして「国譲り」というキーワードと関連して名が知られる神様「オオクニヌシ」。出雲の国を舞台に、オオクニヌシの様々な神話が残されています。こちらではそんなオオクニヌシについてご紹介しましょう。

国作り神話の主人公

国作り神話の主人公

「オオクニヌシ」とは、「古事記」「日本書紀」共に「大国主神(おおくにぬしのかみ)」と記される、日本の神様のひとりです。

古事記では、スサノオの6世の孫にあたり、雨之冬衣神(あめのふゆきぬのかみ)と刺国若比売(さしくにわかひめ)との子どもであるとされています。

たくさんの別名も持ち、主にスセリビメと結婚する以前は「オオナムチ」と呼ばれていました。オオナムチがオオクニヌシと名乗り国を作るまでに、様々な試練を乗り越えてきたエピソードが多数残されています。

因幡の白兎

因幡の白兎

オオナムチには、「八十神(やそがみ)」というたくさんの兄弟がいました。ある日、八十神は稲羽のヤガミヒメ(八上比賣)に求婚するために稲羽に出掛けます。かねてよりオオナムチを嫌っていた八十神は、オオナムチに荷物持ちをさせて従者のように引き連れていました。

オオナムチが八十神から遅れて歩いていると、途中で苦しそうに泣いている裸の兎に出会います。オオナムチが兎に理由を尋ねると、「隠岐の島から稲羽に行きたかったのですが、渡る手段がありませんでした。そこで、私はワニザメを騙して数を数えるふりをしながらワニザメを踏んで渡ろうと思ったのです。途中までは良かったのですが、最後のワニザメに捕まって毛を剥がれてしまいました。そうして泣き伏せていたところを通りがかった八十神に、海水を浴びてから山の頂上に行き、強い風と日光にあたって横になっていると良い、という助言を貰ったのです。言われた通りにしていたら、ますます肌が痛くなってしまいました」とのこと。

これを聞いたオオナムチは兎を不憫に思い、「すぐに真水で身体を洗って蒲の穂の上を転がれば治るだろう」と教えてあげました。兎が言われた通りにすると兎の身体はたちまち回復したのです。もとの身体に戻った兎は、「きっとヤガミヒメは八十神の求婚を拒み、あなたを選ぶでしょう」とオオナムチに言いました。

因幡の白兎

その兎の言葉通り、ヤガミヒメは八十神ではなくオオナムチと一緒になることを望みます。それを聞いた八十神は、激怒してオオナムチを亡き者にしようと企て、その結果オオナムチは二度も命を奪われることになりました。そのたびに、母神である刺国若比売がオオナムチを蘇らせますが、それでもしつこく八十神が命を狙ってくるので、遂にはスサノオのいる根の堅洲国(黄泉の国)へと逃がしたのです。

根の堅洲国神話

根の堅洲国神話

こうして八十神から逃げるために根の堅洲国へとやってきたオオナムチは、そこでスサノオの娘であるスセリビメ(須勢理毘売命)とお互いに一目で恋に落ちてしまいます。しかし、舅であるスサノオはオオナムチのことを快く受け入れることはなく、様々な試練を与えました。それはとても厳しいもので、蛇やムカデ、蜂の室に放り込まれることもあれば火攻めにされることもあったのです。

それらをなんとか乗り越えてきたオオナムチでしたが、ある日スサノオの頭のしらみを取るよう命じられ、家に行くことに。しかし、実はスサノオの頭にいたのはムカデであったため、オオナムチはスセリビメからもらった椋の実を噛み砕いて赤土を口に含み吐き出しました。それを見たスサノオはオオナムチが一生懸命ムカデを噛み砕いているのだと思い、安心しながら眠りについてしまったのです。

オオナムチは、スサノオが眠った隙にスサノオの髪を柱に縛り付け、スセリビメと駆け落ちを試みました。スサノオの大刀と弓矢、スセリビメの琴を持ち、スセリビメを背負って走りだしたオオナムチでしたが途中で琴が鳴ってしまい、スサノオが目を覚ましてしまいます。黄泉比良坂まで追いかけて来たスサノオでしたが、そこで立ち止まり「お前が持って行った俺の大刀と弓矢で八十神を追い払え。そして、オオクニヌシと名を改め、スセリビメを妻として立派な宮殿を建てて住むのだ」という言葉を送ったのでした。

オオクニヌシの国作り

オオクニヌシの国作り

出雲の国に戻ったオオナムチ改めオオクニヌシは早速スサノオに言われた通り、大刀と弓矢を使って八十神をすべて退けました。そして、正式にスセリビメを妻に迎えたオオクニヌシは宇迦の山のふもとの岩の根に宮柱を立て、高天原に届く様な立派な新宮で国作りをはじめたのです。

ある日オオクニヌシが海辺にいたところ、「スクナヒコナ」という小さな神様が船に乗ってやってきました。このスクナヒコナはとても知識が豊かで賢く、国作りのパートナーとしてオオクニヌシを手助けしてくれたそう。

こうして作られたオオクニヌシの国は「豊葦原中国(あしはらのなかつくに)」または「豊葦原の千秋の長五百秋の水穂の国(とよあしはらのちあきのながいほあきのみずほのくに)」と呼ばれ、とても栄えました。高天原からその様子を見ていたアマテラスは、やがてオオクニヌシの国を我が子に治めさせたいという願望を持ちはじめます。

そして国譲りへ

そして国譲りへ

そこでアマテラスは、豊葦原中国にアメノホヒ、アメワカヒコを次々と送り出し国を奪おうとしますが、アメノホヒはオオクニヌシの部下に下り、アメワカヒコはオオクニヌシの娘と結婚し、いずれも高天原に帰って来ませんでした。

そこで神々が協議した結果、次はタケミカヅチとアメノトリフネが行くことになりました。そして、オオクニヌシに天つ神の意向を伝えたところ、オオクニヌシは「私ではなく、我が子であるヤエコトシロヌシに決めさせます」と言いました。事情を聞いたヤエコトシロヌシはこれを承知したため、タケミカヅチがオオクニヌシに「他に子はいるか」と尋ねると、「タケミナカタがいる」という返事が。

そして国譲りへ

事情を聞かされたタケミナカタは、服従したヤエコトシロヌシとは打って変わって「では、力比べをして決めようではないか」と申し出ます。そして、タケミナカタが大岩を持って見せ、タケミカヅチの手をぐいっと引っ張るとタケミカヅチの腕は刀の形に変わったのです。「では私の番だ」とタケミカヅチはタケミナカタを投げ飛ばしたので、驚いたタケミナカタは逃げ出しました。しかし、とうとう諏訪の国まで追い詰められたため、「豊葦原中国は譲りましょう。そして私は二度とこの地から出ません」と約束をします。

こうして豊葦原中国は天つ神に譲られることとなりましたが、オオクニヌシはひとつだけ条件を出しました。それは、自分が住まう立派な宮殿を建てて貰うということ。天つ神は、これを快諾して出雲の国に立派な神殿を建ててやり、これが現在島根県にある神社「出雲大社」であると言われています。

祀られている神社

オオクニヌシを主祭神として祀っている神社は、日本各地に多く存在します。国作りの神であるオオクニヌシは、農業や商業、そして医療の神様として信仰を集めています。その他にも、縁結びの神として祀られることも。その代表的な神社は以下の通りです。

出雲大社(いずもたいしゃ)

出雲大社(いずもたいしゃ)

住所:島根県出雲市

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大前神社(おおさきじんじゃ)

大前神社(おおさきじんじゃ)

住所:栃木県真岡市

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敷津松之宮(しきつまつのみや)

敷津松之宮(しきつまつのみや)

住所:大阪府大阪市

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