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神社に祀られている神様 第六回・酒の神様スクナヒコナ

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スクナヒコナは「国作り神話」の中に登場する神様です。日本神話の中で、あまり多くの詳細は語られず謎も多い神様ですが、日本を作るにあたって重要な役割を果たしたと言われています。こちらでは、スクナヒコナについてご紹介しましょう。

オオクニヌシと共に国を作った神様

オオクニヌシと共に国を作った神様

古事記では「少名毘古那神(すくなびこなのかみ)」、日本書紀においては「少彦名命(すくなびこなのみこと)」、出雲国風土記には「須久奈比古命(すくなひこなのみこと)」と表記。一般的に「スクナヒコナ」または「スクナビコナ」と読み、スクナミカミ(少名御神、周玖那彌伽未)という別名もあります。

名前の由来は、大きいという意味の「オオナ」に対しての「スクナ」であり、「小さい神」という意味があるという説もありますが、詳しいことは分かっていません。

出雲の国へとやってきたスクナヒコナ

出雲の国へとやってきたスクナヒコナ

古事記では、スクナヒコナの登場についてこう記されています。
ある日、根の堅洲国から戻り国作りをしようと思っていたオオクニヌシが「出雲の御大(みほ)の御前(みさき)」にいたところ、波の間から天の羅摩船(かがみふね)に乗ってやってくる神がいました。

オオクニヌシは、がちょうの皮で作られた服を着た小さな身体のその神に名前を尋ねましたが答えません。周りにいた神々に聞いても誰も知りませんでしたが、多邇具久(ヒキガエル)によると久延毘古(くえびこ)ならば知っているだろうとのこと。早速、久延毘古に聞いてみたところ、「神産巣日神(かみむすびのかみ)の子どもで、名前はスクナヒコナでしょう」と答えました。

そこでオオクニヌシが神産巣日神に事実か否かを尋ねると、神産巣日神は確かにスクナヒコナとは自分の子で、手の股より落ちこぼれた子であると認めたのです。そして、オオクニヌシと兄弟の契りを結び、2柱の神で協力して国を作るよう言い渡したということでした。オオクニヌシはそれに従い、賢いスクナヒコナと共に国土経営に尽くしたと言われています。

記紀による物語の違い

記紀による物語の違い

日本書紀においては古事記とは多少異なり、オオクニヌシがミソサザイの服を来た小男を手のひらの中でもてあそんでいたところ、オオクニヌシに飛びつき噛み付いたそうです。これを高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)に話すと、「それは自分の子のひとりだが、いたずら者で指の間からこぼれ落ちた子だ」と言いました。ここからは古事記と同様、スクナヒコナはオオクニヌシと協力し天下を治めたと記されています。

また、スクナヒコナがオオクニヌシの国作りを手伝ったというこの伝承は「播磨風土記」や「出雲国風土記」にも書かれており、また万葉集でも詠まれています。さらに「伊予国風土記」の逸文によれば、オオクニヌシが病で倒れたときにスクナヒコナは大分の速見湯を持ってきて湯浴みをさせ、病を治したというエピソードも記されています。
このことから、オオクニヌシやスクナヒコナを「温泉の神様」とする信仰もあります。

そして常世国へ

そして常世国へ

オオクニヌシと国を作ったスクナヒコナは、国作りが終わるとやがて常世の国(とこよのくに)へ渡ったと言われています。
日本書紀によるとスクナヒコナは熊野の岬へ行き、そこから「常世郷」へと渡りました。

「常世国」とは、海の彼方にあるとされている異世界のことで、不老不死や若返りが叶う理想郷であるとされています。日本神話において「他界」を表す概念でもあり、古事記、日本書紀、万葉集、風土記などの記述にも登場。昔話が有名な「浦島太郎」が渡ったのも、この常世の国であったという説もあります。

祀られている神社

スクナヒコナは、古来より薬のひとつとされた酒の作り方の技術を広めたとされていることから、「酒の神様」として知られています。
また古事記や日本書紀では、神功皇后の御代大殿の歌に「神酒の司 常世に坐す 石立たす 少名御神の」とあり、このようなことから「石の神」としての信仰もあります。
さらに前述のような理由から「温泉の神」、そして医薬、禁厭(まじない)、穀物、知識など実に多くの神徳を持った神として祀られています。
その中でも、主要神社とされる施設は以下の通りです。

北海道神宮(ほっかいどうじんぐう)

北海道神宮(ほっかいどうじんぐう)

住所:北海道札幌市中央区

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酒列磯前神社(さかつらいそざきじんじゃ)

酒列磯前神社(さかつらいそざきじんじゃ)

住所:茨城県ひたちなか市磯崎町

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神田明神(かんだみょうじん)

神田明神(かんだみょうじん)

住所:東京都千代田区外神田

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沙沙貴神社(ささきじんじゃ)

沙沙貴神社(ささきじんじゃ)

住所:滋賀県近江八幡市安土町

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五條天神社(ごじょうてんじんじゃ)

五條天神社(ごじょうてんじんじゃ)

住所:京都府京都市下京区

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生根神社(いくねじんじゃ)

生根神社(いくねじんじゃ)

住所:大阪府大阪市住吉区

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十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)

十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)

住所:兵庫県姫路市十二所前町

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粟島神社(あわしまじんじゃ)

粟島神社(あわしまじんじゃ)

住所:鳥取県米子市彦名町

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また、これらの他に「少彦名神社」というスクナヒコナを祭神とする神社が日本各地に存在。青森県、秋田県、新潟県、富山県、石川県、岐阜県、静岡県、岡山県、愛媛県に分布していますが、その中でも大阪府にある少彦名神社が有名です。「道修町の神農(しんのう)さん」または「神農さん」という愛称で親しまれ、主に医薬業に携わる会社やその関係者などの信仰を集めています。さらに、医薬関連の資格試験合格を願う参詣者も多く見られるのも特徴です。

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