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人に話したくなる神社・仏閣のお話「第二回」社会にまつわる主な俗信

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毎日の生活に根付き、昔から伝え続けられている俗信。ときには「ことわざ」として、短い言語で巧みに表現されています。こちらでは、現代社会のなかにある俗信とその意味をご紹介しましょう。

社会にまつわる主な俗信

昔の人の知識や経験の中で生み出された様々な俗信・ことわざは、今でも日常生活や社会の中で効果的に使われています。中でも人生や社会生活にまつわるものをご紹介します。

人の噂も七十五日

人の噂も七十五日

「どんなに世間であれこれ噂をされていても、長く続くものはなく自然に忘れ去られてしまう」ということ。どんな噂でもそれは一時的なものであり、息をじっと潜めていれば消えてしまうから気にしなくても良い、という想いが込められています。

しかし、なぜ「75日」なのか。これには諸説ありますが、季節の期間であることが有力な説です。昔の季節は、陰陽五行説に基づいており、四季の春夏秋冬の間に「土用」と言う期間があり「五季」と考えられていました。1年の365日を5季節で割ると73日、75日に程近い数字となります。人の噂も、季節が変われば忘れ去られてしまうといった意味なのです。

また、野菜の生育に関係するという説もあります。野菜は、種を蒔いてから収穫するまでに掛かる期間がおよそ75日。どんなに悪い種でも75日経ってしまえば収穫されて、跡形もなくなってしまうことから、忘れ去られる日数の例えにしたと考えられます。

因果応報

因果応報

「因果応報」とは、元々仏教の教えから来ている言葉。
「良い行ないをする人には良い報いがあり、悪い行ないをする人には悪い報いがある」ということ。つまり行ないの善悪に応じて、必ずその報いがやってくるという意味なのです。「因果」とは、原因と結果のこと、そして「応報」とは善悪に応じた報いを指しています。

良いこと、悪いこと、どちらの意味にも使われるこの言葉ですが、現在では悪事に対する不運な結果に関して用いられることが多くあります。大人だけではなく子どもの世界でも自然に用いられており、最も分かりやすい例は童話や昔話などの絵本です。「かさこじぞう」、「うさぎとカメ」、「アリとキリギリス」などに見られるように、良い行ないをした者には良い結果が、悪さやずるい行ないをした者には残念な結果が待ち受けています。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」なども、典型的な因果応報のお話です。

このように現在も生活に根付いている因果応報の考え。お寺の説法や子どもの道徳教育としても当たり前のように使用されているのです。

情けは人のためならず

情けは人のためならず

「人に情けをかけることは、その人のためだけではなくめぐりめぐって自分に返ってくる」ということ。「情けをかけることはその人のためにならない」と、意味を間違えて覚えている人が多い俗信のひとつでもあります。

あの人のためにやっている、あの人のためにしてあげている…などと思い続けながら人に情けをかけると、もし感謝もない、お礼もないといった場合に、後悔したり怒りを覚えたりしてしまうこともあります。

しかし、人に親切にしたり何かを与えたりといった行為は、その人のためだけでなく結局は自分のため。この自らの徳と信用を築く行為は、必ず自分に返ってくるんですよという古人の考えが「情けは人のためならず」の本質と言えます。こちらも寺院の説法などでよく使われているお話です。

笑う門には福来たる

笑う門には福来たる

「いつも笑いが絶えない家庭には、幸福が訪れる」ということ。つまり明るく朗らかに毎日を過ごしていれば幸せになれるという意味。また辛いことや悲しいことがあっても笑顔で過ごしていれば必ず悲しみから抜けられるといった意味で用いられることもあります。京都の「いろはかるた」のひとつにも選ばれています。

この俗信の由来には諸説ありますが、三重県の伊勢名物である「笑門」と呼ばれるしめ飾りが由来ではないかという考えをご紹介しましょう。このしめ飾りには、「笑門」と大きく書かれた木札が中央に飾られており、とてもよく目立ちます。伊勢では、1年中このしめ飾りを飾っているところもあります。

この「笑門」とは、「蘇民将来子孫家門」を縮めた物。元々は「将門」でしたが、のちに「平将門」に通じてしまうことから「笑門」となったと言われています。

昔、伊勢の地を訪れたスサノオノミコトが、日が暮れ泊まるところもなく困っていると、貧しいが心は豊かな蘇民将来(そみんしょうらい)が自分の家を宿泊地として差し出し、手厚くもてなしたそうです。これに大変感激したスサノオノミコトが「今後は門口に門符を掲げておけば子孫代々疫病から逃れることができるだろう」と言い残した伝説から、この風習が続いています。そのため、伊勢では1年中この笑門しめ飾りを飾っているのです。

また、これらの伝説から「蘇民将来」と書かれた護符は、日本各地のスサノオノミコトを祀る神社で授与されています。疫病を除き、福を招くとして、現在も各地で信仰されているのです。

挨拶は時の氏神

挨拶は時の氏神

ここで言う「挨拶」とは、争いごとを仲介・調停してくれる人のこと。そして「氏神様」とは、地域の神社に祀られている尊い神様のことです。

「何か争いが起きたときに仲裁してくれる人は、まるで氏神様のように尊くありがたい存在である」ということ。仲介者がとりなしてくれる和解案には、したがったほうが良いですよ、という昔からの教えです。

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