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人に話したくなる神社・仏閣のお話 第九回 年中行事の本当の意味「秋編」

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秋は1年の中で最も月が綺麗に見られる季節。十五夜や十三夜などの月を愛でる風習は、現在も親しまれています。9月は「長月」と呼ばれ、夜が長くなるといった意味があります。秋の深まる10月は、日本中の神様が出雲に集まり国元にいなくなるため「神無月」、冬を目前に霜が降りる11月は「霜月」と言います。

お月見

お月見

旧暦8月15日、現在の9月15日頃に満月を鑑賞する行事が「十五夜(じゅうごや)」。また、その1ヵ月後の旧暦9月13日、現在の10月13日頃に月を愛でることを「十三夜(じゅうさんや)」と言い、この日の月はどちらも名月として長く親しまれています。

十五夜の月を愛でる風習は、中国から伝わった物。奈良時代や平安時代の宮中では「月見の宴」が行なわれていました。これが庶民の間にも広まり、秋に収穫物を供えて五穀豊穣に感謝をする十五夜祭として定着していったのです。

十五夜(9月の満月の夜)

十五夜(9月の満月の夜)

旧暦8月15日の夜の月のことを「中秋の名月」と言います。中秋の由来は、8月が旧暦の秋である7月、8月、9月の真ん中にあることからです。現在の太陽暦では、満月の夜は年によって異なりますが、月の満ち欠けを基準とする旧暦の場合15日は必ず満月です。この中秋の名月は、1年で1番美しい月だと言われ、現在でも各地の神社仏閣で十五夜の祭が行なわれています。

十三夜(10月中旬)

十三夜(10月中旬)

十五夜の1ヵ月後、旧暦9月13日に行なう月見が十三夜です。十五夜のあとの月であることから「後の月(のちのつき)」とも言われ、この月もまた名月として古くから親しまれてきました。十五夜の起源は中国ですが、実は十三夜は元々日本にあった風習なのです。十五夜に月見をした場合、必ず十三夜も月見をするのが習わし。十五夜の月だけを見て十三夜の月を見ない場合は「片見月」と呼ばれ、縁起が悪いこととされています。

お月見のお供え物

お月見のお供え物

お月見に欠かせない物と言えばお供え。豊作に感謝をする農耕行事でもあるため、芋や豆、栗、柿などの秋の収穫物が基本です。月見団子やススキをはじめとする秋の七草も有名。なかでも芋は定番で、初物の里芋は子孫繁栄の縁起物として供えられました。このことから昔の人は、十五夜のことを「芋名月(いもなづき)」とも呼んだのです。また十三夜の時期は、10月が収穫時期の豆や栗をお供えすることが多く、「豆名月(まめめいげつ)」、「栗名月(くりめいげつ)」とも呼ばれています。

秋の七草

  • 萩(はぎ)…可憐な姿をしたマメ科ハギ属の植物で「萩」とは「秋に咲く花」の意
  • 尾花(おばな)…お月見の定番、イネ科のススキのこと
  • 葛(くず)…ツル状植物で根っこのでんぷんからは葛粉が取れる
  • 撫子(なでしこ)…花弁が深く避けているところが特徴で大和撫子の語源
  • 女郎花(おみなえし)…黄色の小さな花が特徴で白い花だと「男郎花(おとこえし)」
  • 藤袴(ふじばかま)…乾燥させると香りが強いキク科の多年草
  • 朝顔(あさがお)…秋の七草での朝顔は「桔梗(ききょう)」のこと
秋の七草

七五三(11月15日)

七五三(11月15日)

「七五三」とは、節目の年に子どもの健やかな成長や健康を祝い、氏神様や神社仏閣に詣でる行事のことです。

一般的に男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳のときに行ないます。千歳までの長寿を願って作られた細長い「千歳飴」も欠かせません。

七五三の歴史

七五三の歴史

七五三の由来には諸説ありますが、平安時代が始まり。子どもが亡くなることの多かった平安時代は、子どもが無事に成長したことに感謝をする通過儀礼として、3歳から7歳の間にお祝いしていました。

現在のように3歳、5歳、7歳のタイミングでお祝いするようになったのは江戸時代のこと。宮廷や武家の間で、3歳「髪置の儀」、5歳の「袴着の儀」、7歳の「帯解の儀」という儀式が行なわれるようになりました。

また、七五三の日にちが11月15日になった由来は、5代将軍徳川綱吉の長男徳松の5歳の祝いをこの日に行なったことが始まりという説が有力です。

この3つの儀式は、明治から昭和にかけて「七五三」として統合。庶民の間にも広がることとなり現在に至ります。現代でも11月15日前後には、晴れ着に着替えた子どもと両親・祖父母が、仲良く揃って神社や仏閣に参拝する姿が見られます。

髪置(3歳)

髪置(3歳)

3歳のときに行なわれる髪置の儀式。昔は、男女関係なく生まれて7日目からずっと髪の毛を剃っていました。これは毛を剃ることでゆくゆくは健康な髪の毛が生えてくるという考えがあったのです。3歳まで坊主頭で育ちますが、3歳の春からついに髪の毛を伸ばし始めます。
そして、髪置の儀式の日に初めて結い直し、髪の毛を伸ばす儀式となったのです。現在では、女児3歳の七五三の際には頭の上で髪の毛を結い、髪飾りを飾って神社にお参りに行くなどの名残があります。

袴着(5歳)

袴着(5歳)

初めて袴を着ける袴着の儀式。宮中では「着袴の儀」として呼ばれています。平安時代からある儀式で当初は男女ともに袴を着ましたが、江戸時代以降は男児のみの風習となりました。
現在でも男児5歳の七五三では、袴の着用はもちろんのこと紋付羽織に仙台平が基本の晴れ着です。

帯解(7歳)

帯解(7歳)

7歳の女児が今まで身に着けていた紐付の着物をやめて、帯を締める本式の着物に切り替える儀式。この儀式を迎える女児は、大人の女性として社会に認められる存在となったのです。
現代の7歳の七五三でも、3歳のときの着物とは別の本裁ちの鮮やかな着物を着用し、肩上げ・腰上げをします。神社仏閣で見かける7歳女児の美しい着物の着こなしには、思わず目を奪われてしまいます。

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