
本日は久しぶりに東圓寺に行って参りましたので、我が地元のお寺さんのうんちくを語らせて頂きます。真言宗智山派寺院だそうでまず素人は真言宗とは何ぞやと調べてみました。即ち密教だそうです。密教とは広く、わかりやすい言葉で民衆に広めていこうという顕教に対し秘密裏にうちうち、仏教徒のみで教義を伝承し、宗教理想を実現しようとする仏教だそう。インターネット社会、オープンリソースな時代と相反する世界観です。平安時代に空海(弘法大師)が唐へ留学し、持ち帰った当時としては最先端な教義のようです。当時の皇族摂関家、公家からの支援も絶大だったらしく、今でいうところの最高学府だったのに違いありません。さて東圓寺に話を戻すと山号が松光山ということから もともと東松山あたりにあったのかなぁと思いを巡らせます。他にも越生町出身ともいわれる江戸城を最初に築城した太田道灌が本尊の薬師像を城内鎮護に 持ち去り、のちに徳川家康が江戸城入城の際に寺へ本尊を返したとの逸話があることからももともとはこの辺りにあったのではないかなぁと。この徳川家康江戸城入城後に朝霞市岡当地の代官甲斐荘喜右衛門がこの地に移転したそう。 ところで本尊とか薬師像とかさっぱりなので、これまた調べてみました。なるほど、仏とは神様と違って悟りを開いた人で、ユダヤ教でいうところの預言者仏教の開祖は釈迦で、そのあと如来、菩薩などが悟りを開いた人として信仰の的となっています。薬師如来は薬壺を持ち、現世で病気を治す、苦しみから救って下さる仏らしく、少し現代的な印象を受けます。極楽浄土や阿弥陀如来よりも私的には興味深い仏です。さて、うんちくはこれまでにして何故東圓寺に訪れたかと申しますと庭園が織りなす造形美に触れたかったのです。今年も温暖化で紅葉はもう少し後が見頃といった感じでしょうか。ただ一番のお目当ては不動の滝があり、そこまで行く竹林の道。これが何とも爽やかなんです。 徳川家康江戸城入城からこの地、朝霞市岡に移転したことを考えるとおよそ400年前にタイムスリップ出来る風情たっぷりな名所です。