

上市町の山にあるお寺で大岩不動さんと言われ親しまれています。弘法大師ゆかりのお遍路で四国八十八ヵ所より頂いたお砂ふみ巡りをすることで先祖供養・祈願成就を願う場として設けられています。日石寺の境内は広く、まず 本堂は真言密宗の大本山大岩山日石寺の本尊として指定史跡・重要文化財の磨崖仏の不動明王像を囲んで建てられています。磨崖仏は我が国の最高傑作と言われています。そして写仏・巡礼・滝行などの修行体験ができます。その中でも滝行は特に有名で、一年で最も寒いとされる「大寒」の日や6月の滝開きに多くの参拝者が滝に打たれに来られます。滝は2種類あり、まず六本滝は本堂の裏手にあります。滝行は白装束姿で六大(地・水・火・風・空・識)を表す6つの竜頭から落ちる滝に打たれて、六欲(貧・瞋・痴・慢・疑・邪見)煩悩を洗い落して心身を清めるものです。六本の中から一本を選び滝に打たれます。時間は自分のペースです。滝の横には湧き水があります。もう一つは十二支滝と呼ばれるもので本堂より下の方にあり道路からも近いところにあります。それぞれの干支の守本尊が竜頭になっています。滝の手前には椅子も設けられていて夏には涼を求めて沢山の観光客が訪れます。 他には江戸時代末期に建立された富山県最古の塔である三重塔や恋愛成就や子授かりにご利益のある愛染堂、厄除けにご利益のある阿覚窟、延命寿命にご利益がある地蔵堂、縁結びにご利益がある夫婦岩など、日石寺にはご利益のある個所が沢山あってパワースポットのようです。道路をはさんで川を覗くと、川の水がいくつもの滝になっている千巖渓があります。苔むした巨石と草木の自然の景色は独特でとても神秘的です。細いですが川の傍を歩けるように通路も作られています。マイナスイオンがいっぱいでひんやりしているので 夏にはお勧めです。 また本堂へ上がる道はいくつかありますが、有名なのは百段坂です。登り口や門前にはそうめんや団子を食べれるお店があります。特にそうめんは大人気で、近年TVで全国に紹介されたため、夏には開店前から行列です。また、百段坂の前方には城ヶ平山登山口や1キロほど林道を上がるとアニメ「おおかみこどもの雨と雪」の舞台になった場所があります。森に囲まれた日石寺境内を散策すると森林浴をしている気分になり、心も体も清まり、そして美味しいものを食べて、1日楽しめるところになっています。