

ドライブをしながら穴切大神社を探していると、気が付いたら2度3度とその目の前を通り過ぎていた。申し訳ないがなかなか一筋縄では見つからないような場所にあり、やっと見つけた場所は住宅地の細い道をくねくね曲がり、住宅とマンションの間に鳥居があるのである。こんな場所、知らなければ右折などできない。さらに驚くことは駐車場がその鳥居をくぐった奥にあるということである。それなりに数多くの神社を巡ってきたつもりだが、この規模の鳥居の真下を車で通り抜ける経験は記憶になり。極めて珍しいと言って過言じゃない。 入口のすぐ右脇に看板があって、それを見る限りでは駐車場のスペースがかなりあるように感じられるが、実際に行ってみるとそこは駐車場なのか境内なのか区別がよく分からない。このときは参拝客の車は止まっていなかったが、看板通りに車が止まっていてはかなり境内のスペースが窮屈になるのではないだろうか。住宅街のマンションの直下にある様な神社なので決して敷地は広くなく、車が止まっていないこのくらいのスペースが境内としてちょうどいいように思われる。 境内(あえて駐車場とは言わずに境内とする)は砂利が敷き詰められていて植木も美しく飾られている。隅っこにはJリーグでおなじみの八咫烏のラッキーゴールなるものもあり、近所の子供たちの憩いの場としての親しみ差も感じられる。 入口ではビルの谷間にあってドラマや映画なら不気味な神社として近所から恐れられているような設定が似合いそうだが、実は中は非常に日当たりが良くて明るい。木々は屋根くらいまでの高さしかなく、砂利とコンクリートの参道が光を反射して晴れやかな気分になれる。 社殿はまだ新しそうで近代的な神社と言った感じがして、この場所の雰囲気と含めていい意味でご近所さんの寄合所、集会所と言った親近感で地元民から愛されていることを感じる。 それだけに、やはり鳥居を潜った中のスペースは駐車場ではなくて境内として美観を保って貰いたい。