

飯福田寺は、三重県松阪市の山間部にある大変歴史のある寺で、飛鳥時代の西暦701年に、修験道の開祖・役小角が開山したと伝えられています。 飯福田寺は「いぶたじ」と読みますが、通称名の「伊勢山上」の方が有名です。 元々は、修験道の行者である山伏が、精神や肉体を鍛錬するための修行場だったのですが、明治時代に一般の人にも開放されました。 お寺の受付で入山料500円を支払うと、行場に入れます。そこから先は厳しい修験道の修行場なので、生半可な覚悟で入場してはいけません。体力に自信の無い人は、引き返した方が賢明です。 石の階段を上り、鳥居をくぐって登山道を進んで行くと、垂直の岩壁があり、垂れ下がった鎖を頼りに登らなければなりません。その先も、崖登りや岩登りが続きます。 表行場と裏行場があり、両方を廻るのに約2時間〜3時間。ゴールに辿り着いた頃には、山伏になれたような、爽快な達成感を味わうことができます。 飯福田寺は、体験型宿泊施設も運営しており、朝食付きで大人ひとり3,000円で宿泊することができます。