神様が集まる場所
島根県出雲市にある「出雲大社」に行ってきました。「いずもたいしゃ」と呼ぶのが一般的ですが、正式には「いずもおおやしろ」と呼ぶそうです。
この出雲大社は縁結びやパワースポット、日本神話の象徴ともいえる神社で、小学校の教科書などにもたびたび掲載されているため非常に有名な神社です。
現在、日本には約8万の神社があると言われています。その中には「大社」という名前の神社がたくさんありますが、もともと大社とはこの出雲大社をさす言葉だったそうです。
そんな日本を代表する神社である出雲大社ですが、御祭神には「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」を据えています。日本神話によると、大国主大神は葦原中国の国を天照大神(あまてらすおおみかみ)に譲った神様とされ、その功績を讃えて出雲の地に立派な神殿が作られたそうです。
現在の出雲大社がある場所は大国主大神の神殿があった場所とされ、言い伝えによると神殿の高さは48メートルで、現在の御本殿の2倍にあたります。以前は古代に48メートルもの建築物を作る技術はないとされていましたが、2000年に行われた発掘調査で「3本の丸太を組んだ巨大な柱」が見つかり、48メートルの神殿が実在したことが証明されました。この柱は島根県立古代歴史博物館の中央ロビーに展示されているので、出雲大社観光に訪れたのならあわせて見学するのがおすすめです。
最後に、出雲大社の拝殿の際の注意点を書いておきます。出雲大社の拝殿と神楽殿には巨大な注連縄(しめなわ)があるのですが、いつの頃からかこの注連縄にお賽銭を投げて刺さるとご利益があるといった噂が流れるようになりました。出雲大社の公式サイトでもかの行為は間違いと表記されていて、「神聖な注連縄にお賽銭を投げ入れるという行為は、神様に対して失礼にあたる」とされています。皆様も出雲大社に行かれる際には、注連縄にお賽銭を投げないように注意し、参拝してください。