隠岐国分寺
隠岐には神社が沢山ありますが、お寺の数
は少ないと感じます。国分寺は741年に聖武天皇により全国に建てられたお寺であり、隠岐国分寺もそのひとつと言われています。聖武天皇勅願所であり隠岐の中心的なお寺として大切にされています。
場所は西郷港から北へ車で10分程度のところにあり、近くには牛突きで有名な観光名所隠岐モーモードームがあります。
開館は朝八時半で、参道手前の拝観受付所で拝観料四百円を払うと入館できます。ちなみに島民は無料で入館できます。
隠岐旅3日目の最終日に訪れた際は、気さくな雰囲気のご住職がお寺の歴史などについていろいろお話ししてくださり、興味深く拝聴しました。長い歴史を感じるとともに、明治の廃仏毀釈の話しを聞いて胸が痛みました。
隠岐国分寺の境内は本堂の背後にある一角が、元弘の乱により島流しにされた後醍醐天皇が帝位と都の奪回を図られた史跡として国指定史跡になっています。その後も発掘調査が進み、金堂や経楼や鐘楼の柱のあとが見つかり新たに国指定の範囲が追加されています。隠岐国分寺は古代芸能舞楽の伝承地として古くから知られており、毎年4月21日に本堂前の特設舞台で奉納公演が行われたくさんの観光客で賑わいます。
隠岐観光最終日のため少し足早に見学しましたが、大陸文化の影響を受けた蓮華会舞にはとても興味を持ちました。是非また訪れたいです。