室町時代になります!
「悟渓屋敷」は丹羽郡扶桑町にあります。先日イオン扶桑店に買い物に行った帰りに、道を間違えて路地に入り込んでしまい、偶然見かけました。扶桑町は私の住んでいる地域の隣町になるのですが、「悟渓屋敷」は今の今まで全く知りませんでした。改めて興味が湧き、少し調べてみる事にしました。
たどり着くのがちょっと難しいかもしれませんが、丹羽郡扶桑町南山名にイオン扶桑店があります。そのまま156号線(小渕江南線)を北へ木曽川方向へ800m程すすんで、路地を左(西)へ入ると昔ながらの閑静な住宅地の中にあります。周りは自然も多く、お屋敷は自然の環境にとても馴染んでいるように思いました。
まず目を引くのが「悟渓屋敷枝垂桜」という手作り感満載な看板が数か所に立っています。何事だろうと建物を見ると桜の季節ではなかったのですぐに気づきませんでしたが、大きな桜の木がありました。よく見ると枝が下に垂れ下がっており、珍しい形をしています。南側に廻って正面の門から覗くと、見事な枝垂れ桜の木が敷地を埋め尽くしていて圧巻でした。これは花が咲く時にみたらもっと綺麗で感動するだろうなと思います。是非また春に来てみたいと思います。
そもそも「悟渓屋敷」ってなんだろうと興味を持ち、少し調べてみました。一見お寺のようにも見えますが、普通の住宅のようでもあります。扶桑町の郷土史によると室町時代のお坊さんである「悟渓宗頓」という人の出生地だそうです。境内には寛永7年(1630年)に建立された「悟渓宗頓和尚生誕地」と刻まれた石塔が残っているそうです。400年近く前になるんだと驚きました。宗頓和尚は室町時代の臨済宗のお坊さんで岐阜や三重、京都等で修業を積んで、法嗣の育成や、お寺の開祖となったりして「大興心宗禅師」の号を賜り、没後「仏徳広通国師」と呼ばれたそうです。
覗いていた南側の正面の門から実際に少し中に入って見ました。先ほど東側から少し見えていた枝垂れ桜の全貌が現れ、あまりの大きさにちょっとびっくりしてしまいました。もう、歩く隙間もままならないほど枝がたくさん垂れ下がり、これが桜の木かと思うほどでした。
これはなんとしても桜の季節に来てみたいと改めて思いました。