

上里菅原神社は埼玉県児玉郡上里町帯刀地区にある神社です。神社周辺は住宅や田畑が広がる地域ですが、その中に立派な社が存在します。神社の縁起を確認すると、治承年間(1177年)には存在していたようで、かなり古い時代に創立されたものと思われます。また、古くは天満宮と称されていたようですが、明治時代の始めに「菅原神社」と改称されたようです。菅原神社の祭神と言えば「菅原道真公」ですよね。この神社も学問の神様として崇められているので、毎年受験シーズン前になると、地域の学生さんの多くが、学業成就や試験合格祈願に訪れるので有名であります。他にもこの菅原神社は、厄除け、家内安全、交通安全、商売繁盛や災い除けの出張祈願も行っているので、全てにご利益がある有難い神社であります。特にお正月の初詣には沢山の参拝者で賑やかになりますよ。さらに菅原神社が最近になり地元の埼玉新聞に掲載されて話題となった事があります。それは神社神主様の奥様が外国の出身でして、ウクライナから嫁がれており、自らも神職として仕えていらっしゃる事です。そして母国語のウクライナ語を日本外務省の役人に教授する仕事もされているようで、両国間の橋渡し役としても活躍されているようです。そのウクライナですが、ご存知の通りに現在でも戦争が続いていて本当に大変な状況ですが、この菅原神社では、ウクライナでの戦争の早期終結と平和への祈りを欠かさずに行っています。その活動は、平和への御祈祷やお守りの配布、そして参拝された人々へ平和のリボンを配布している事です。そのリボンはウクライナの国旗色(黄色と水色)の2色からなっていて、本殿へと続く階段の両手摺や境内の木々に結ぶようになっています。平和の祈りを込め、たくさんのリボンとウクライナカラーの折り鶴がある光景はとても美しく尊く感じられます。私も新年の初詣に参拝した際、平和の祈りを込めてリボンを結んで参りました。心から戦争の早期終結と平和な時代の到来を祈るばかりでした。日本古来の伝統と国際色とが融合され、見所が満載な菅原神社は本当に魅力的です。そして、あらためて平和の尊さを実体験できる場所はとても貴重なので是非一度、訪問してみてください。