

八坂神社は千葉県東金市にあります。 ご祭神は健速須佐之男命(素盞嗚尊)だそうです。 神使が牛となっており、牛の石像が対になって拝殿の前に立っています。 ご由緒: 鎌倉時代に北条久時が上総下総安房三ヶ国の守護職として松之郷久我台に館を設けた際、その鬼門の鎮守として正応2(1289)年松之郷金谷から現在地に勧請したとの伝えがあります。 後の元禄4年(1691)に一間社流造の本殿が建立され、明治27年には現在の本殿が建立されたそうです。 現在の本殿は、棟札によると明治27年4月12日再興とあって、棟梁は松之郷字西本郷の中村勝次郎、彫刻は東金の大木茂八であり、残されている鏑矢(かぶらや)部分により同年3月7日に上棟式の行われたことが分かります。 また、縮尺15分の1で正面と側面を描いた板図も残こっており、明治24年に計画されたことも知られています。 その他、高欄親柱(こうらんおやばしら)の擬宝珠(ぎぼし)には明治33年の寄進銘があります。 内殿につきましては、千葉県指定有形文化財となっています。 本殿は総欅造りで、向拝回りは彫刻で飾られており、質の良いものとなっています。 柱の太さや面取りを位置によって変えたり、垂木間隔を向拝部分のみ狭くしたりするなど芸の細かいところがあります。 建立年代は新しいが、覆屋的要素をもつ本殿という一つの傾向を示す遺例といえます。 この八坂神社のある東金市松之郷の総氏神であり、各部落に鎮座する19の神社はすべて摂社であるそうです。 厄除神、除疫神として篤く信仰されており、初詣、七五三詣、厄除け祓、地鎮祭等の外祭の御祈祷なども受け付けております。 また、女性の宮司さんと巫女鳥の「アジサイ」というインコがおみくじを引いてくれる神社として、テレビ等でも紹介されておりました。 境内には厳島神社、子安神社、菅原神社の神殿も建立されており、様々な神様への崇敬もできるようになっております。 綺麗に整備された、良い神社だと思います。