

五十稲荷神社(ごとういなりじんじゃ)は東京都千代田区に鎮座する稲荷神社。御祭神は社名からわかる通り、「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」。神田小川町に400年鎮座する小さくも確かな信仰を集めている神社で、「栄寿稲荷神社(えいじゅいなりじんじゃ)」とも呼ばれる。 令和2年の春に建て替えの終わった御社殿と社務所兼御自宅はとてもきれいで、神主さんが一家一丸となって神社のお勤めを果たされており、年末年始や神田祭の時期には普段御朱印などを書いてくださる神主さんだけでなく、娘さんや息子さんが協力している姿を見ることができる。 また、御一家の飼い猫である2匹の猫もこの神社の名物であり、時折社務所に出てきては参拝客に愛でられたりしている。 都心に鎮座する小さな神社だが、この神社の御朱印は月ごとに社紋の色が変化する通常御朱印の他に月替わりの御朱印と祭事の限定御朱印が用意されており、それらにはかわいらしくデフォルメされた猫のイラストが使用されていることから非常に高い人気がある。また、毎月1日と15日には御朱印に金字で「月詣」と書き入れられる。これは古来の日本において、新月と満月の日に神社へお参りする風習があったことに因んだものであるとのこと。 神社オリジナルの御朱印帖は社紋の猪目模様(いのめもよう)と狐を掛け合わせたデザインのもの(限定色含め全6色)とイラストレーターの方とコラボした特別版(全4色)のがある。しかし、神社オリジナルの御朱印帖はいずれも人気があり、常に社務所に在庫があるとは限らない。 在庫の追加などについては公式XやInstagramにて随時告知されているが、それでも早々に在庫切れになることが多いため、どのデザインの何色が置いてあるかは縁次第といえるだろう。 また、最近では祭事の際に社務所を開いている時間内に参拝者全員に書ききることができないからか、参拝時に御朱印帖と切手の貼られた郵送用の封筒を預かり、後日郵送による返却を行うなどの取り組みがされている。(2024年1月現在) 月替わりの御朱印の絵柄や社務所の開放時間、御朱印帖の入荷情報などは公式XやInstagramなどで随時告知されているため、参拝前に一度は確認することをおすすめする。