石上神社(砥上明神)
「石上神社」は、藤沢駅南口のODAKYU 湘南 GATE ビルの横ファミリー通りを進んで、2つ目の信号を過ぎ、フランス家庭料理レストラン「ビストロラシャンブル」の次のブロックにあります。地域の集会場「石上会館」の隣になり、郵便ポストが目印になるかもしれません。
「石上」とは、鵠沼の南東域を「砥上が原(とがみがはら」と呼んでいたことによるもので、この石上神社も別名「砥上明神(とがみみょうじん)」と言われていたそうです。西行法師は、平泉への旅の途中に鎌倉に寄った際に『えは迷う葛の繁みに妻篭めて砥上原に雄鹿鳴くなり その夕暮方に沢辺の鴫、飛び立つ音しければ、心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮』
鴨長明は『立ちかえる名残は春に結いぴけん砥上原の葛の冬がれ 浦近き砥上原に駒とめて片瀬の川の潮干をぞ待つ』と「砥上が原」の歌を残しています。
そもそもこちらの神社は、鎌倉時代の武士を祀った神社で、そのうち地域の守護神として崇めたそうです。この辺りは水難も多く、現在地になったのは1934年で、1977年に隣の石上会館とともに改築されて現在に至るようです。石上の地は浸水被害が起こりやすいですが、ひどい災害から守っていただいているのだと思います。境内には歴史など記載したものが掲示されていますので、是非ご覧になってください。
お祭りや藤沢市砥上公園で開催される盆踊りの時は、隣に石上会館があるので、集合や待機場所になるようで出入りが多く賑わっています。朝は藤沢駅に向かう道の途中にあるので、出勤前にお参りして行かれる方もよく見かけします。
また、江ノ電の石上駅から線路の反対方向に進み、交差点を右に曲がり、二股に分かれる右側を道なりに進むと右側に鵠沼現存の最古の石仏と言われている「石上地蔵」が安置されています。近隣の方々で行っているのかポリカーボネートで囲まれた中に地蔵さまがいらっしゃり、大切にされていることが伺えます。こちらも是非手を合わせに行ってみてください。