千葉市中央区／
お寺！
千葉市中央区中央に位置する光明寺（こうみょうじ）は、真言宗豊山派に属する歴史ある寺院で、山号を「北斗山」と称します。その起源は鎌倉時代初期の大治元年（1126年）に遡り、千葉氏の祖である千葉常重が月処山光明寺として創建したと伝えられています。その後、戦国時代の永禄9年（1566年）には、千葉勝胤の六男であり、妙見寺第十三世の権大僧都常覚が堂宇を建立し、現在の光明寺として再興されました 。？？
江戸時代に入ると、徳川家康の社寺保護政策のもと、光明寺は本寺である妙見寺の境外仏堂として復興され、境内も除地として扱われるなど、寺勢を取り戻しました。しかし、明治時代の廃仏毀釈により、妙見寺は千葉神社へと改称され、光明寺は独立した寺院として現在に至ります 。？？
第二次世界大戦中の昭和20年（1945年）7月6日から7日にかけての千葉空襲（七夕空襲）では、光明寺も戦火に見舞われ、当時の本堂や鐘楼などが焼失しました。戦後、現在の場所に再建され、地域の信仰の場として再びその姿を取り戻しました 。？
現在の光明寺の境内には、再建された本堂や山門、鐘楼、大師堂などが整然と配置されており、都市の中心部にありながらも静寂な空間を提供しています。また、千葉市内の霊場巡り「千葉寺十善講八十八所」の第4番札所としても知られ、多くの参拝者が訪れます 。？
光明寺は、千葉市中央区中央4丁目11番10号に位置し、千葉中央駅から徒歩圏内とアクセスも良好です。歴史的背景と都市の喧騒から離れた静謐な雰囲気を併せ持つこの寺院は、地域の人々にとって心の拠り所となっています。？
現在の光明寺は、地域に根ざした行事や法要を通じて多くの人々に親しまれています。春と秋には彼岸法要、年末には除夜の鐘が行われ、訪れる参拝者に安らぎを提供しています。また、境内には四季折々の花が咲き、特に桜や紅葉の季節には美しい景観が広がります。静寂と歴史を感じる空間で、訪れる人々に癒しと祈りの場を提供し続ける光明寺は、千葉中央の貴重な文化財として今も大切に守られています。
