
妙顕寺へ行って来ました。 妙顕寺は、地下鉄『鞍馬口駅』から歩いて10分くらいのところにあります。車で行く場合はコインパーキングもあります。 寺之内通を歩いて行き、道が広くなったところに立派な門のお寺があります。門の右側に大きく『妙顕寺』と書いてあるので、すぐわかります。 妙顕寺は、1321年に日像上人により創建された日蓮宗の京都では最初の道場だそうです。 門の左側には『門下唯一勅願寺』と書いてあり、これは後醍醐天皇から布教の勅使を頂いたという意味だそうで、由緒正しい寺院ということだそうです。 そして、こちらの門は天明の大火で一度は焼失しましたが、その後まもなく復興し、今日に至るまで当時の姿のままということで、歴史的な価値から重要文化財に指定されています。どうりで立派な門です。 拝観料500円を払うと大本堂とお庭が見学出来ます。 大本堂も門と同じで、天明の大火で焼失しましたが、こちらも復活。27メートル四方の総檜造りで京都府の指定有形文化財に指定されています。 大本堂には『四海唱導(しかいしょうどう)』と書いてある額がかかっていて、世界中(四海)の人々を法華経の教えに導き、その功徳によって人々を救うという意味が込められているのだそうです。 この大本堂の天井ですが、家紋がいっぱい書かれています。元々は、狩野派による2体の龍の絵『ニ大龍王図』が描かれていましたが、1975年(結構最近です)老朽化によって、天井が崩れてしまいました。修復の際に、費用を寄進して頂いた方々の家紋を記念として格天井(木を組んで格子型にした天井)に配置してあります。たくさんあるので、自分の家紋と同じ家紋を見つけるのも楽しいです。ちなみに我が家と同じ家紋はありました! でも、これだけたくさんの家紋があるということは、たくさんの人々が復興を願って寄進したということで、そう思いながら格天井を改めて見ると、人々の思いが詰まった天井だと感じました。 妙顕寺には、尾形光琳ゆかりの庭や孟宗竹の坪庭など素敵な日本庭園がいくつかあります。季節ごとに違った景色が楽しめるので、季節が変わったタイミングでまた、訪れたいと思います。