源氏物語ゆかりの「野宮神社」
京都の嵐山観光で有名な場所として、「竹林の小径」があります。そちらのすぐ近くに「野宮神社」があります。とても歴史が古く、由緒ある神社で人気もあるので紹介します。
「野宮神社」は、平安時代から続く神社で源氏物語の中にも野宮に関する記述があるほど歴史が古く由緒ある神社です。縁結びや子宝のご利益で有名なパワースポットとして人気があります。
野宮の地は、斎宮と言われる未婚の皇女が伊勢の神宮に奉仕する前に身を清めるための習わしとして使われておりました。歴史はとても古く、「野宮神社」は嵯峨天皇の皇女仁子内親王が斎王に選ばれた時に身を清めた場所(潔斎の場)になります。平安時代から南北朝の戦乱が起こるまで斎宮制度は続けられ、その後、神社として野宮神社は存続し続け、現在に至ります。
潔斎の場として、長い歴史を持つ野宮神社の境内には見どころも豊富にあります。野宮神社の鳥居は、「くぬぎ」の木を樹皮がついたまま利用した黒木鳥居と呼ばれる鳥居になり、鳥居としては日本最古のものになります。実際に近くで見ると重厚で歴史の重みを感じられます。
「野宮神社」といえば縁結びとして有名。そのため、野宮大黒天に拝礼される方がとても多くいます。その野宮大黒天のそばに「神石(亀石)」があります。①拝殿で祈願をする、②神石へ移動して石を撫でながら再度祈願する、これで、1年以内に願いごとがかなうといわれてます。神聖な場所として使われていたので、何かすごい力が得られそうに感じるのもわかるような気がします。
また、「神石(亀石)」の左手に位置する「禊祓清浄(みそぎはらえしょうじょう)御祈願」では、①祓いたい・清めたいことを紙に書く、②樽の水面にコインを乗せてお祈りする、③沈んだら心願成就する、といわれてます。良い縁を結ぶだけでなく、縁を切るのにも使えるみたいです。
最後に、境内には嵐山の風景を苔であらわした「じゅうたん苔」と呼ばれる苔庭があります。白砂で保津川をあらわしており、苔に覆われた渡月橋が白砂の上にかかっています。風情があって、自然の美しさが感じられとても癒されるので、ぜひ見学してみてください。
源氏物語ゆかりの「野宮神社」。嵐山観光の「竹林の小径」とあわせて歴史の重みを感じる場所なので、行ってみてください。