二王門から入ると、当時にタイムスリップした雰囲気になります。
京都市の仁和寺をご紹介致します。住所は京都市右京区御室大内33になります。仁和寺は平成6年に世界遺産に登録されています。文献によりますと、仁和寺の歴史は仁和2年(886年)第58代光孝天皇によって「西山御願寺」と呼ばれる一寺の建立をを発願されましたが、翌年志半ばにして崩御されたため、第59代宇多天皇が遺志を継ぎ、仁和4年(888)に創建された寺院で、後に出家し仁和寺第1世宇多(寛平)法皇となり、以降、皇室出身者が仁和寺の代々住職を務め、平安〜鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保ちます。しかし応仁元年7(1467年)に始まった応仁の乱で焼失しましたが、本尊の阿弥陀三尊、什物、聖教などは院家の真光院に移され今に伝わっています。応仁の乱から160年後の寛永11年(1634年)、仁和寺第21世覚深法親王が徳川幕府3代将軍家光に仁和寺再興を申し入れ、承諾されて再建され、その後、慶長度の御所造替などで再建か完了して創建時の姿に戻ること出来たとの事です。現在は真言宗御室派の総本山です。境内には江戸時代に建立された五重塔や二王門などの建造物が並んでいます。道路に面した「二王門」から一歩踏み入れると、広大な境内には国宝の「金堂」や、重要文化財の「五重塔」「御影堂」「観音堂」「遼廓亭」などがあり、皇族や貴族とのゆかりが深かったため「仁和寺御殿」といわれる御殿風建築物がとくちょうです。仁和寺には、本尊の阿弥陀三尊像、愛染明王座像、多門天立像、文殊菩薩像、悉達太子座像をはじめ仏画、工芸品などの多くの宝物を所蔵しています。工芸品には、いずれも重要文化財で、草創期から鎌倉時代の「宝相華蒔絵宝珠箱」「金銅火焔宝珠型舎利塔」、桃山時代から江戸時代初期の「住吉蒔絵机」「色絵瓔珞文花生」などが所蔵されています。一部は霊宝館で公開されています。又、仁和寺は毎年春には満開の桜で飾られます。その中でも中門内の西側一帯に「御室桜」と呼ばれる遅咲きで、背丈の低い、有名な桜の林が有り、対象3年に国の名勝に指定されています。又、境内には御室流と呼ばれる、仁和寺に伝えられている生け花の流派が有ります。仏前の供養として挿花の渕源を知る事が出来ます。